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25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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日食。悪天の中、時折見えました。

国内でも皆既日食が観測できると天文ファン以外にも話題となっていた、その日食当日がやってきました。数年に1度はある部分日食ですが、まあそれでも、大阪周辺では最大食分8割を超える日食は50年以上ぶりとなるそうで、滅多にない天文現象と言えますから、お休みを頂いて、早朝から撮影準備に入りました。

       2009_0722_080829AA2

大阪ではまだ梅雨明け宣言が為されていないのも、今年は納得の悪天候続きで、前日の朝など雨と湿度で非常に不快だったことを思えば、こんな曇天でも、まだ望みはある、と思ってました。
他の天体と違って、太陽は圧倒的に光量のある球体ですから、雲の薄くなった部分から顔を覗かせることはあるだろうと思っていたのです。

今回も以前の部分日食撮影で使いました太陽観望用フィルターを使って撮影しました。(画像は当時のもの)

       041010N8b

一度太陽の位置を捉えれば、後はAC駆動のNexStar架台が、ずっと太陽を追尾してくれます。
この点、5月連休に家をリフォームした時に、長年の希望であったベランダの外付けACが光ります。もう今年の冬は火星撮影にACを引きたいVs.冷気が家に入る、の論争は無いのです(^^)。
バッテリ駆動の精度も外部電源装置によって非常に安定しましたが、やはり長時間運転にはACが安心です。

       2009_0722_091615AA2

ところが何度、NexStar架台の初期設定をしても、途中で架台が制御不能となりました。電池駆動の電圧不足時に頻発する「No Response 16」が出るのでした。どうもいつ頃からか、ACコードの金具と架台側のプラグの接続が甘くなっていて接触不良を起こすようでした。応急処置で架台側のACプラグの中心にある軸線を少しドライバで一方向に少し偏らせて、ACコード側の金具とのアタリを良くしました。現象は消えましたので、安心して、設営の続きに入りました。他にもNexStar架台のコントローラで「Sun」を探そうと思いましたが、「Solar System」メニューの中にありません...。太陽系の一番の主格は太陽でしょうが....(^^;)。メニューのどこかにはあるのかもしれませんが、あきらめて太陽が顔を覗かせたときにファインダーで位置合わせをすることにしました。(ファインダーにも日食観望用フィルターはつけてあります。)

このようなゴタゴタが絶対あるので、当日までに一度太陽の撮影練習をしておきたかったところですが、結局週末と好天はかなりの間、合わないまま当日を迎えることになってしまったのでした。

そのうち、ベランダの背後側からどんどん黒い厚い雲が集結してきました。雨も降ってきそうな感じです。
まあ日食開始からでも、2時間弱続く現象ですから、一瞬の天気好転はあるだろう、と楽観するしかありません。

       2009_0722_094109AA2

せっかく太陽が顔を覗かせたときに、仰角が大きすぎて、NexStar架台が太陽の方向に向かないとか、ベランダの屋根で太陽が隠れてしまった、とかの事態をできるだけ避けるために、三脚の長さを低めに調整し直しました。ベランダ以外で設営すれば良さそうなものですが、突然の雨なども厄介ですからね。

       2009_0722_095458AA2

大阪近辺では09:47AMに日食開始でしたが、ようやく10:10に雲間から太陽の光が差し込みました。10:10、10:12、10:13の状態です。(それぞれ画像のファイル名に日付時刻を含めています。)

       2009_0722_101049AA2 2009_0722_101244AA2 2009_0722_101355AA2

太陽と月の前を通り過ぎる雲が写っているコマのほうが、味わいがありますね。それほど太陽には黒点などがなく、合焦感が乏しい印象です。

それから再び日食は雲の中です。その間に、対象の仰角が上がり過ぎて、E5000(Nikon Coolpix 5000)が架台に当たりそうになって来ました。
太陽の仰角も上がって、だんだんベランダの屋根に近くなって来ました。

       2009_0722_103323AA2 2009_0722_103344AA2

「銀次の部屋21」(2004/10/14)のような秋口の太陽の動きと違って、夏場の太陽の動きは東からまっすぐ切り立つように上がってきます。実効撮影時間の幅が短くなる訳でした。これはベランダ撮影を選択した時に少し懸念しましたが、もうその時になっては遅いというものです。

また少し日食がうっすら雲間から見えました。10:43AMの状態です。

       2009_0722_104315AA2

もう既に対象を写野中央に寄せられません。E5000が架台に当たってしまったのでした。

その時点でもうあきらめる予定でしたが、時折、雲間から日食が見える頻度も増えてきたようなので、急遽、ミニボーグ45ED+スカイパトロールII一式を持ち出して来て、それほど厳密でもない設営で、E5000での撮影を続行しました。

       2009_0722_110330AA2

このシステムではNexStar架台と違って、天頂の対象を狙うことができ、なおかつ画像にある通り、架台とカメラの向きをベランダの手すりギリギリに設営することができ、ベランダの屋根に対象が消えるまでの時間を少しでも稼ぐことができます。
(ちなみに画像の右端にあるOptioSVは日食の進行とともに、周囲の明るさが変わったりした時の記録を、インターバル撮影で実施していました。詳細成果は次の記事で。)

11:04:38AM。そろそろ大阪近辺での最大食分状態です。雲間からの朦朧な画像ですが、この状態を捉えられたのは幸運でした。まるで三日月のように美しい状態で、これが太陽と月が重なってできる現象であるとは忘れてしまいそうな(おいおい^^;)光景でした。

       2009_0722_110438AA2

何せ雲間から顔を出す、と言ってもこの程度ですから。

       2009_0722_110631AA2

雲間から抜けるように対象が見える、という良好な瞬間は一度も無しでした。
でも雨天で全く成果なし、というのに比べると、遠征費用もゼロ、事前準備も皆無であったことを考えると、実に幸運だったと思います。

再び雲間からぼんやり日食が見えたときには、もう既に太陽は太り始めていました。11:26AMの状態です。

       2009_0722_112647AA2

この後、雲間から日食が見えたときには、ベランダの屋根の向こうに回っており、首を出して見ないと見えない位置になっていましたから、その時点で撮影は終了し、満足気分のうちに撤収開始しました。

画像の仕上がりを関しても、まあこの悪天候下での記録としては、充分満足の成果となり、安心しました。
TVニュースの録画で見ると世界各地の美しい画像が出てくると思いますが、このような現象は生で自分の目で体験することが、自分の五感にとって大切なことだ、と今回思いました。折角、自分の頭上で起こっている現象なのですから。
周囲の明るさの変化、気温の変化は次の記事をご参照頂くとして、その変化による鳥や動物の挙動の異常などは、大阪周辺の食分程度では実感はできませんでした。いつかそんな機会を得たいものです。



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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/07/22(水) |
  2. 天文・天体画像
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<やはり日食で周囲の明るさは変わっていたようです。 | ホーム | 祇園祭の山鉾巡行を見てきました。>>

コメント

休み

亀田さんもお休みでしたか。
WEB仲間の方は当日休暇を取られた方がかなり多かったです。
なにはとまれ薄雲から見えてよかったです。
当方はHPの表紙にしました。
3年後の金環食が楽しみです。
  1. 2009/07/25(土) 08:26:30 |
  2. URL |
  3. KEN
  4. [ 編集 ]

KENさん

KENさん

> 当方はHPの表紙にしました。

拝見しました。最大食分直前ですね。
私も同じ頃に厚い雲間から撮りましたが、露出と雲の状態で、太さの印象まで変わって見えますね。

> 3年後の金環食が楽しみです。

珍しい現象とか関西での8割食分を超えるのは50年以上ぶりとか言いながら、結構頻繁にあるものですね。
今度は遠征不要なものなのですかね.....で、初めてネットで調べて見ましたが、

http://homepage2.nifty.com/turupura/novelty/kinkan.htm

おー東京ではドンピシャですか。大阪でも充分美しい状態が見えるのですね。
ぜひ良い天気で見たいものです。今回の日食の翌朝の快晴のように(^^)。

  1. 2009/07/25(土) 19:25:53 |
  2. URL |
  3. 亀田 滋
  4. [ 編集 ]

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亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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