最近週末と良天候が合いません。今日も時折日差しがあるものの、天体撮影レベルでの晴天にはならない印象です。
前週末金曜、社外「うどん探検隊」は、ヨドバシカメラ梅田店8階の「永坂更科」に行きました。
という訳で、今回は「蕎麦探検隊」です。
予約して行きました。奥にある小さな座敷(禁煙)でゆっくりしたかったものですから。
「永坂更科」の詳細は
「銀次の部屋52」参照。この梅田店の閑散ぶりからは想像できない、江戸の粋を代表する有名店の1つです。
大晦日のNHKニュースでは、年越し蕎麦の話題に、ほぼ毎年、ここの麻布十番本店の映像が出ます。
(画像は
「銀次の部屋52」と同一です。)
最初から私は「生粉打ち(きこうち。全粒粉十割)」と「御前(更科。蕎麦の芯のみで十割)」を頼むつもりで行きましたが、店の前のウインドウにあった「寄り道セット」に探検隊隊員Aさん、Bさんが反応してしまい(^^;)、まずは酒のアテにそれを頼みました。そのセットの蕎麦を後に保留にして貰い、酒盛りを先に、当夜はここで根を下ろし、2次会3次会もここで、という趣向です。
でも、これが正解で、セットを皮切りに、差し入れも度々店からいただき、いろいろ初めて味わう珍味が登場しました。が、うっかり写真にあまり残してません。まあ座が楽しかったということなんですよね。
鴨をローストするか塩焼きにするかで2種類のセットがあり、私はローストのほうを頼みました。鴨はローストや燻製の香りが似合います。内側の色合いも実に鮮やかでした。
Aさん、Bさんは塩焼きでした。セットはこれに後、天ぷら、サラダ(はあったっけな)、少し小さめサイズの蕎麦がつきます。
天ぷらも勿論揚げたてで旨かったです。
途中で店主さんより差し入れが来ました。勿論、メニューにはありません。嬉しいことです。江戸菜の漬物(画像なし)と、蕎麦つゆの「返し」で漬けた野菜の漬物です。これが実にうまい。
「これだけで酒が沢山飲めるなー」というのが今回の探検隊の総論でした(^^)。
ただしこれを得るのには、オーダーもいろいろ大量発注が必要だという二律背反がありそうですが(^^)。
お酒は「十割」(とわり)。画像がありませんが、十割蕎麦の焼酎です。これを蕎麦湯割りで飲む。絶品です。
旨みが酒から来るものか、蕎麦湯割りの効果なのか確認するために、ストレートでも味わいました。酒が既に濃厚な旨みに満ちてました。お勧めです。
この店、初めて知りましたが、ボトルキープができます。途中までそれを知らず、3人でしゃかりきに飲みましたが、キープができるとわざわざ店主さんが教えに来てくれて、じゃあキープしようということになりました。
前回の話の続きで盛り上がりました。隊員Aさんのお悩みのその後です。
誰もが一度ならず何度か通る、家庭と自分の立ち位置の問題は、日常茶飯事に存在する一方、「犬も食わぬ」とも表現されるように、なかなか周囲に切り出せず、周囲も心配してあげるのに介入しすぎかなとか思って躊躇しがちです。
逆にいえば、そのレベルの会話ができる男同士の集い、というのは、なかなか得られない信頼感、安心感に満ちた貴重な関係とも言えましょう。
その聞き役のあてにされる、それは光栄なことです。なかなか職務や他の関係で、そういう「頼られ甲斐のある立場」って私の場合、少ないものですから(私が依存することは多い^^;)。
最後に蕎麦を頼みました。「生粉打ち」2枚と「御前」2枚を頼んだのですが、少し小さいサイズでやってきました。
支払い額から想像すると、3枚分はきちんと「寄り道セット」の蕎麦の振り替えにして貰ったようでした。量も宴会終盤の満腹感に丁度よかったです。
これが一行感動の味。AさんもBさんも期待以上の味だったようです。「蕎麦というものへのイメージが変わった」くらいの反応がありました。私が作った訳ではないのに、とても嬉しく思いました。
何と「毎月定例で蕎麦賞味の会をやろう」ということにまで至りました。
私も久々でしたので「あーやっぱり、いい蕎麦はいい!」と再確認しました。
(画像は
「銀次の部屋52」からの「資料映像(^^)」で蕎麦のサイズは通常のものです。左が「御前」、右が「生粉打ち」。味わいと話の両方で嬉しいサプライズの連続に、当夜はもう全く記録どころじゃなかったです。)
楽しいです。アラフィフ(もうアラフォーというには遠くなりました)の男3人が、まるで夢と理想まだ多き青少年のごとく、悩み事の言い合い、聞き合いをする...なかなか得られる関係ではないです。
ある意味、恋愛よりも信頼感のあるリレーションかもしれません。
お支払いは今夜は予想外にAさん持ちで(^^)。紹介したこの店をお気に入りになって下さったというのもありますかね。それも嬉しいことです。(Aさん、ご馳走様でした。)
何故なら、自分が1人おいしい、と言っていても楽しいことは大してないのです。誰かが「確かにこれはおいしい!」と言って貰って、その楽しい気分は何倍にも膨れ上がるのです。
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テーマ:食べ歩き! - ジャンル:グルメ
- 2009/06/06(土) |
- 旅先などでの味わい
-
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| コメント:2
亀田さん
鴨や漬物や、なかなか贅沢な蕎麦の会でしたね。
最近は山陰のみやげ物蕎麦と100均の蕎麦です。
今朝は久々に茶蕎麦を食べました。風味が飛ばないようにかアルミ蒸着シートの袋でした。
麺はつるっとしていました。
- 2009/06/07(日) 02:42:11 |
- URL |
- KEN
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KENさん
> 鴨や漬物や、なかなか贅沢な蕎麦の会でしたね。
はい。定番以外にもいろいろ頼んでみるものですね。
蕎麦焼酎「十割」、お勧めです。
その夜も店は我々一行だけでした。
関西であれだけの蕎麦をいただけるのは、あの店だけなので、いつも行くたびに無くなってはいないかと不安になります。
無くなったら麻生十番まで行かないといけなくなります。
> 最近は山陰のみやげ物蕎麦と100均の蕎麦です。
蕎麦もいろいろ味わいがありますよね。
麺の舌触りだけでも、全然違ってます。
つるつる喉越しとかよく言いますが、少し舌触りがざらっとしたものが、香りや味わいが分かり易いですね。
喉越しを楽しむのが粋、とか人にうるさく言う自称食通に限って、晩年食道癌や胃癌とかになられることが多いように思います。
やはり炭水化物は胃に到達するまでに充分消化が進む(つまりは適切に噛んで味わう)ように食するべきかと思っています。
- 2009/06/07(日) 09:05:40 |
- URL |
- 亀田 滋
- [ 編集 ]