25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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同日の火星。こちらは比較的良像。

先の記事での日食撮影の後、ベランダでC8一式を火星撮影のために温度順応していました。
そろそろ最大視直径と黄金位相が重なる、この2年2ヶ月(というか次の2年2ヶ月を待っても、もっと接近条件は悪くなります)のうちでの最大の好機がやってきています。こんな時に体調が万全でなく、残念ですが、現実はどうにも変えられません。

先週末はいざ火星撮影の準備をしていたのに、夕飯の鍋の中の何かが悪かったらしく、まず家人がその次に私が腹痛に至り(子は次の日にやはり出ました)、結局機会なしに終わりました。

ようやく機会を得ました。ALPO Japan Latestを拝見しても、国内の火星像は、ぴりっとしません。
海外のものに非常に秀逸なものが多いと感じます。
木星のように日本の緯度で仰角が低いために気流条件が悪いということは考えにくいです。火星はほぼ東から立ち上っており、時間帯を選べば充分な仰角を得られるからです。(私自身は諸事情あってあまり深夜の撮影はできませんが。)

となると、上空のジェット気流の差が画像の詳細度の差として出ている、ということなのでしょう。
こればかりは、技術でカバーできるものではありません。
冬場の火星接近は、視直径が小さいばかりでなく、このような気流条件で画像になかなか満足感を得られない、という要素が大きく、2年毎ほどのモチベーションが私の中で上がって来ないのでしょう。

5AVI連結、9357フレーム合成です。Registaxの最終処理での拡大処理をした画像も併せて公開します。

       m20100115b_g_L12_9357R3.jpg m20100115b_g_L12_9357R3b.jpg

同じ処理でもう少しWavelet処理を強めにかけてみました。先ほども同じくLinear[1:2]設定でしたが深さを変えてみました。

       m20100115b_g_L12_9357R32.jpg m20100115b_g_L12_9357R32b.jpg

このほうが各模様はもっとしっかり出ましたね。
大規模な雲の発生は報告されていませんので、画像右下の高輝度部分は処理のアヤでしょう。よくこの位置に高輝度のアヤが出るのはToUCamの特性なのでしょう。一種、ビデオ素子のインタレース記録上の強調処理と考えられます。

主な地名を入れてみました。

       m20100115火星図.jpg

今シーズンの撮影では最もまともに撮れた成果かもしれません。
こちらは国内の火星像と比較する範囲では、遜色のない出来になったと思います。
しかし、観賞用として例年のように大いに満足という達成感はありません。
次週になれば更に気温は高くなるようです。そこでの気流安定を期待しましょう。
いよいよ黄金位相到来です。



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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/01/16(土) |
  2. 天文・天体画像
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<出撃するも雪玉のような眼視状態に不満足の火星像。 | ホーム | お粗末。部分日食は鉄塔の影に。>>

コメント

亀田さんは昨年から撮影されてますが当方はようやく重い腰を上げました。
もうすぐ衝の火星も縁は丸くなくてガタガタでした。
シーイングが良くなる3月には小さくなって、しかも黄砂が襲ってくるのでしょうね。
  1. 2010/01/20(水) 01:14:12 |
  2. URL |
  3. KEN
  4. [ 編集 ]

KENさん

KENさん

この夜は私も撮影出撃したかったです。
週間天気予報の通り、急に春の気圧配置となり、暖かい空気の押し上げが南から来るので、ジェット気流による像霍乱の悪影響を回避できる期待があり、天候もよくなりました。

しかし、この夜は大事なお付き合いがあって、そっちをとりました。
もしかしたらこの最接近時に降って沸いたような今シーズン唯一の好機となるかもしれない当夜の機会を逃すのは、次の2年後が更に条件的に悪くなることを考えると、「一生最後の機会を流した」というほどの二者択一だとは意識してましたが....。

そして帰宅してから、この、

> もうすぐ衝の火星も縁は丸くなくてガタガタでした。

これを拝見して「そうか。よかった。今夜は突然の超好機を逃したと思ったけれど、それほど条件は良くなかったのかな。」と思いました。

が、.....画像を拝見して、やっぱり落ち込みます。
これで良像でない、としたら、私の先日の「良像」の立場がないです。
国内でこの水準を撮っておられる方はかなり少ないと思います。
恐れ入りました。

なんだか戦意喪失です。今シーズン以降、鑑賞側に回ってもいいな、と思いました(^^;)。
二足ならぬ多足の草鞋生活も、楽しみより負担感のほうがかなり大きくなって来ましたし....。

将来、機材を揃え直すとしたら、憧れのシーフシュピーグラーではなく、SE200N+GPD2がいいです。
私のような惑星撮影にのみ執着する人間には、価格、機動性、一番いいのではないでしょうか。



  1. 2010/01/20(水) 23:19:47 |
  2. URL |
  3. 亀田 滋
  4. [ 編集 ]

SE200N

亀田さん

>この夜は私も撮影出撃したかったです。

夕方から雲ってきましたので夜遅く晴れるとは思っていませんでした。
今週末はシーイングが悪くなりますが、来週後半は暖かいという予報で
最接近にちょうどよくなるかもしれません。

> それほど条件は良くなかったのかな。」と思いました。

眼視では極冠の近くのアキダリアの海が異常に濃かったです。
しかしToUcamビデオは1フレームごとに火星の形が違うのですから、
RegiStaxって凄いなあと再認識しました。

> 将来、機材を揃え直すとしたら、

当方は今シーズン初めての火星観望と撮影でしたが、
はまださんは今シーズン、精力的にSE200Nで撮影されてますね。
  1. 2010/01/21(木) 19:34:21 |
  2. URL |
  3. KEN
  4. [ 編集 ]

KENさん

KENさん

> 今週末はシーイングが悪くなりますが、来週後半は暖かいという予報で
> 最接近にちょうどよくなるかもしれません。

そうですか。位相のよいうちに気流がよくなって欲しいですね。
前回の機会を逃した立場としてはぜひ願いたいものです。
実は今日から25年勤続褒賞休暇に入り、10日+土日の連続休暇を頂いています。
体調もすぐれなかったので、気分的には何とかたどり着いたという感じですが
折角ですので、土日にこだわることなく、この機会を活かしたいものです。

> 眼視では極冠の近くのアキダリアの海が異常に濃かったです。

そうですね。それは今シーズンの撮影では毎回思います。
やはり今回の接近ではこちらに真正面を向いている地形だからなんでしょうかね。
有名な南半球の地形がみんな今回は特に斜めから見ているせいか眼視では存在が地味です。

> しかしToUcamビデオは1フレームごとに火星の形が違うのですから、
> RegiStaxって凄いなあと再認識しました。

模様や輪郭のゆらいだ多くのフレーム像の平均は結局、ゆらぎを排除した元の模様の部分に
収束する、というのは考えれば当然そうですが、そのことで気流がキャンセルできる(まあ今年は
気流も一筋縄でないですが)というのは一種「コロンブスの卵」ですね。

> はまださんは今シーズン、精力的にSE200Nで撮影されてますね。

えっ、と驚き、遅まきながら、弊HP表紙のリンクから、はまださんのサイトを拝見しましたら、
ああ「ファーストライト」画像があるではないですか。
はまださん、C8のインプレッションでベタ褒めだったのに.....(^^;).....でもそれ、とても分かります。
GPクラスに載せていらっしゃるようですね。
SE200N+GP2で惑星像が得られるなら価格、重量的な機動性も、もっと
いい感じですねー。資金はないのですが、もしかしたら気分一新を狙って機材の総ざらえ一新も
考えるかもしれません。



  1. 2010/01/21(木) 22:42:36 |
  2. URL |
  3. 亀田 滋
  4. [ 編集 ]

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亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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