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25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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ポンセマウント付銀次、C8、両系出動での木星撮影。

先の記事から話は続きます。
まず架台の支点の高いNexStar8i(C8)で木星を撮影することにしました。銀次架台の可動支点は低いので、更に仰角が大きくならないと木星を視野導入できません。

       2009_0920_175202AA.jpg

それでも先日までの台風の影響か、強烈な横殴りの気流が木星像の前面を流れているのが見えました。まるで真冬並みの乱気流でした。

しかし木星の仰角アップとともに、やがて気流は少しましになったように見え、撮影を開始しました。
(接眼鏡はLV8-24mmZoom、撮像はToUCamProII、Wavelet処理段数はLinear[1:2]。取得フレーム数はお手数恐縮ながら各画像ファイル名をご参照下さい。)
気流が悪い低仰角のうちに、撮影をどんどん進めて乏しいHDD容量を使い切るのは得策ではありませんから、ベランダに新設したAC電源でPCを駆動できることもあって、その場でRegistax処理をかけてみました。

モヤモヤでした。縮小しても緩い印象は改善されませんね。

       j20090920_02_L12_1227R3.jpg j20090920_02_L12_1227R3b.jpg

続けて2シーケンス撮って、銀次に交代です。だんだん気流がよくなって、像が良化して来ました。詳細の分離は甘いですが、調和感のある木星像になってきました。
30フレーム/秒撮影のせいか、走査線ノイズが若干目立ちます。「Sharaku」の走査線除去フィルタを久々に使って見ましたが、効果はあったものの、うまくデータ保存ができませんでした。これは別途原因調査要です。画像縮小すると、走査線ノイズは目立たなくなりますね。
(サムネイルでは原寸大、縮小版の両方が同じ大きさのように見えますが、ダブルクリックして別ウインドウで見て頂ければ、仕上げの大きさの違いは分かります。)

       j20090920_03_L12_2081R3.jpg j20090920_03_L12_2081R3b.jpg

       j20090920_04_L12_2012R32.jpg j20090920_04_L12_2012R32b.jpg

「今日の木星Ver1.00」サイトでは19時台に大赤斑が木星の自転のために倒立像左淵に消失してしまう予報となっていたので、まだ空に少し青みが残っている時点から撮影開始したのでした。(実際は何故か予報が2時間ほど早かったようで、21時前までの撮影ができました。)
低仰角による気流拡散で、像が悪化することは折込み済みでしたから、今回の撮影でC8対銀次の比較としては、あまり意味はないと思います。惑星画像は気流安定の度合いで仕上がりは全然変わってきますので、同一条件での比較には程遠いですから。

さんざん写野導入に手間がかかったあげく、銀次で撮影を引き継ぎました。
像の印象は悪いです。C8で撮影した時刻より後で仰角問題は改善されていると思えば、ちょっとがっかりでした。

       jg20090920_07_L12_1214R3.jpg

気流の問題というより、その気流による像の脈動で、ピント出しを充分追い込めていない印象です。
同じ接眼鏡と撮像系をそのまま使っているのに、C8より像が小さいのは、C8の焦点距離が約2000mm(合焦操作で可変)、銀次の焦点距離が1250mmの差によるものです。どちらも最低拡大率の筈ですが、主鏡光学系の焦点距離の差で、像の大きさがこれだけ違ってきます。

       jg20090920_09_L12_1124R33.jpg

ようやく撮影後半、木星が充分な仰角に至り、南中近くの赤経になったせいか、赤緯微動も自在に効くようになりました。
必要充分なフレーム数の取得も可能となり、仕上がり画質も良くなってきました。
C8画像は同じ後処理でも赤みが豊富で、以前から感じている暖調の光学系である感じが今回も出ました。それに比べて銀次の色調は非常にニュートラルですね。C8の暖調が私は好きなので、銀次画像もかなり色相は強調しましたが、C8のような暖調にまで仕上がりは至りません。しかし大赤斑などの色彩はしっかり出ており、銀次画像がより自然に近いのでしょうね。

       jg20090920_10_L12_1886R32.jpg jg20090920_11_L12_1570R33.jpg jg20090920_12_L12_1856R3.jpg

       jg20090920_13_L12_2127R3.jpg jg20090920_14_L12_1607R3.jpg

C8画像や最近の他の方々の高水準画像などとの比較が無ければ、そこそこ善戦したかの印象もあります。後半、かなりの詳細検出はできたものの、トータルの印象で、今回も「流石は銀次。眼視の印象と同じく、C8とは歴然とした差がある。」宣言は残念ながらお流れです。赤緯微動も自在に動くようになった時点で、拡大率を上げてみる工夫が欲しかったところです。しかし今回もその時点になると、ほぼ木星はベランダの屋根近くにあり、新しい調整に踏み込む時間と気持ちの余裕は無かったです。

拡大率を上げると相対的に合焦位置の追い込みはシビアになりますので、より詳細の検出ができたのではないかと考えています。最低倍率での合焦操作は余りシビアでない分、像に気流による脈動がある場合、追い込みが却って難しいです。しかし拡大率を上げると相対的に写野が狭くなりますから、微動装置の操作が非常に厳しくなります。この操作にもっと慣れなければなりませんし、仰角が大きくなるまで赤緯微動装置の実効がない、というのもこの問題を難しくしています。
(この点も微動装置の駆動開始位置と駆動の効きについて、調査要の点が顕在化しています。詳しくはまた次回の機会に。)

再度C8での撮影に戻って、1シーケンスでも撮影をしていたら、C8と銀次の画像比較も可能となったかもしれません。元々優劣比較に興味があるのではなく、今年の火星をどの機材で狙ったほうがいいのかの見極めはしなくてはなりません。2台同時に使うのは、この夜のように結局、作業が発散してしまい、良い成果には至れませんからね。

乏しいHDDの残量を次の撮影に確保するために、先に撮ったデータをSDカードに退避するために1撮影ごとに十数分待機したり、作業上の問題も顕在化しました。そのため、C8に再度戻っての撮影にまでは当夜は至れませんでした。このあたりを手馴れたものにしなければ、なかなか狙う成果には到達しない感じがしています。

少なくとも今の銀次での拡大率では今年の火星には小さ過ぎますので、作業に早く慣れて、拡大率の向上を可能としなければなりませんね。



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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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