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25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

墓参り。穏やかな休日の一日(A Day In The Life)。そして木星撮影準備。

彼岸なので墓参りをしました。盆や彼岸だけでなく、何か迷いがあったり、決意を固めたりする時に私は訪れます。

       2009haka1.jpg 2009haka2.jpg

非常に特徴的な文字は、正岡子規の弟子として高浜虚子と双璧を為すと言われる河東碧梧桐の筆によるものです。祖父が正岡子規の孫弟子で、関西俳壇では少しは名の知れた人だったらしいということを知ったのは、最近の話です。
(この秋から始まるドラマ「坂の上の雲」特集で、NHK愛媛が今年の初め、川西の親戚宅に子規関連の遺物を求めて取材撮影に来たとの話も5月連休の際に聞きました。四国限定の放送だったようで、その特集を見る機会はありませんでしたが。)

この記事を書くためにネット検索をしてみました。
俳名は「亀田小蛄(しょうこ)」といいます。

http://kotobank.jp/word/%E4%BA%80%E7%94%B0%E5%B0%8F%E8%9B%84

初めて調べてみましたが、あるものですねえ。関連記事も48件もあるようでした。
amazonで古書が高値で出ていました。まあ引き合いがあるかどうかまでは分からないのですが。

http://www.amazon.co.jp/dp/B000JA77HA?tag=adingo-22&camp=23&creative=227&linkCode=st1&creativeASIN=B000JA77HA&adid=0CSBGNR4V2A2VM1H10FD

この1年半以上、寝食を脇に置いて取り組んできたことがあって、それがそろそろ形になる実感に、これからも見守っていて貰いたいという想いでの墓参りでした。(勿論、職務は人並み以上にはやっていますよ。作曲や天文と全く別世界のことです。その世界についても、成果がしっかり出ましたら、いずれは公開したいと考えています。)

祖父の遺句集を読みますと、私の幼い記憶にあった晩年の痴呆徘徊老人の印象とは違って、死去6日前まで、「泥に足を捕えられる」イメージに強く執着して作品に遺そうとしていたのが分かりました。

 「陽炎にうとうととして春泥を踏む」
 「葉牡丹のあとなく春の泥を見る」
 「接木村ところどころの春の泥」
 「人ふれて椿おつるや春の泥」

そんなこともまだ全く知らない1990年の秋、私は過労で2ヶ月の休職を体験しました。世の中にまだ非常に活気のあった時代で、2ヶ月の休職は、その社会の勢いから振り落とされた状態に他ならなかったのです。
もう職場復帰は望んでも無いのだろう、これからどうやって家庭を支えていくのだろう、と心療内科への通院とリハビリの「出口の無さ」感以外に、その重圧が漠然と重く私にのしかかって来ていました。

そんな中で当時唯一の趣味だった作曲で私は「楽園追放」という10分の大作を作りました。当時まだ歌詞は完全には出来ておらず、軽音楽ながら器楽曲として、それに言葉を添えるような形式での作品に一旦収めました。今はその原詞をベースに歌詞化も2004年に終え、ネットに公開してもう数年になります。

https://big-up.style/musics/55676

(公開サイトの吸収合併によりURL変更となったので後日修正済)
 
その曲の中で、私の「座右の銘」的なお気に入りでもあり、時々、ホームページや旧掲示板でも触れている部分ですが、この歌詞の最後(原詞から存在する部分)に、こんな内容があります。

「倒れたときにも泥にまみれた 両手の指に灯る光が 十の方向に延びてゆくよ それはまた新たなる道となる 一歩一歩ずつまた探りながら」

作ったときには全く関連性どころか、存在も知らなかった祖父の句が、後になって私の中で強く認識されることとなりました。
当時30代の私はイメージを言葉にするのに、これだけの文字数が必要でしたが、81で没した祖父はもっと完結に内的イメージを形にできたのかもしれませんね。

知識は遺伝しません。でも血筋とか資質というものは、表情や外観のように受け継がれていくものなのかもしれませんね。
まあ孫の私が脈々とは受け継いでいないのが、祖父や先祖に申し訳ない、と感ずるべきかもしれませんけど。(父や弟はもっと平凡な存在なので、そんな責任感などは全く感じないのだろうと思いますが。)

当時、私が所属する会社には非常に徳の高い方がいらっしゃいまして、その方のご尽力で私は熾烈な元の職場でなく、別の社内研究部署にリハビリしながら復職することができ、それからいろいろな職務を転々として今に至っています。

そんなこともあって、私は折々にふれて墓参りをします。「自分の思いを聞いてくれるのは墓だけか」とくさっていた時期も正直ありました。
大阪生まれ大阪育ちの私には、原点となる故郷の風景がありません。きっとこの墓がそれに似たものなんだろう、と最近思います。
戦災によるダメージもあって、かなり表面などが劣化してきています。父に修繕のことを言っても「針金で縛るかしないといけない」などと的外れなことしか返って来ませんので、いずれ私の代で何とかしないといけないんだろうなあと思っています。

歯科の開業医をしている弟は、職務多忙でなかなか墓参りをしていませんでしたが、自宅、職場で度々起こる明らかな霊障(不可解に機材が壊れる、など)で医院のスタッフから「お願いですから墓参りをして下さい」と言われて最近は墓参りを母としているようです。
直後から霊障はなくなったらしいです。怨念とかではなく「きっととても会いたがっていたのではないか」と私などは思っています。
そんなこともあって、ますます私は何かにつけて、迷いなどがある時にはこれからも墓参りをするでしょう。

大阪市内にある墓から帰宅して、ベランダから見た大阪平野の風景は実にクリアーでした。
私の気分も晴れ晴れしていたという以上に、やはり連休で車の排ガスや工場の排煙がないと、大阪平野はここまで澄み渡るのだ、ということなんですね。これは連休のたびに思います。

EOS20Dを持ち出して、28mm画角での全景と320mm画角での望遠での撮影をしてみました。

       2009_0920_165620AA.jpg

遠くはPL教団の塔まで見えました。その左は天王寺、難波など大阪ミナミあたりですね。探せば通天閣などもある筈です。夜景の中に探すのは結構簡単ですが。

       2009_0920_165402AA.jpg

こちらが大阪キタになります。梅田周辺です。

       2009_0920_165422AA.jpg

新大阪周辺、奥に京橋あたりが同じ塊に見えています。昔は大阪城も探せば見えましたがビル群に没したようです。

       2009_0920_165436AA.jpg

伊丹空港の様子も一望です。国際空港時代には周辺のネオンも派手に綺麗でした。

       2009_0920_165531AA.jpg

最近、このあたりにツインタワーが建ったのに気づきました。連休前には霞んで見えませんでしたが。周囲に同様の高層建築物がないのできっと近くで見ると目立ちますね。

       2009_0920_165557AA.jpg

うちから見える大阪平野の左(東)端です。この巨大な建物は昔からありました(何でしょうね)。

       2009_0920_165611AA.jpg

「神の視座」というほど高空からの視線ではないですが(そうだったら通勤帰路が大変^^;)、職場や雑踏を全部見下ろせる、このベランダからの眺めが私は好きです。ささやかな特等席のようなもので、このマンションを買ったときには、まさかこの夜景に向かって天体撮影をする趣味を復活させるとは思ってもみませんでしたが(^^)。

空もクリアーで、昨日までの台風の影響がまだ上空気流には残っているとは思いましたが、ベランダから木星が見えている時間帯に大赤斑が見える日でしたので、ポンセマウント+銀次とC8一式を温度順応させていました。

       2009_0920_175117AA.jpg 2009_0920_181236AA.jpg

さて、夜景も綺麗に見えてきました。

       2009_0920_182438AA.jpg

手持ち撮影でしたが、木星も写ってますね。(矢印の先)

       2009_0920_182637AA.jpg

この後の顛末は次の記事にて....。



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テーマ:詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/09/21(月) |
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亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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