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25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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銀次初追尾撮影での木星像の仕上げ。

ついに銀次専用、特注ポンセマウントがフル稼働となりました。
銀次導入以来、6年。銀次で惑星の追尾撮影ができる日が来たのです(^^)/。
まずはその木星像を纏めて時系列順に公開します。接眼鏡はLV8-24mmZoom(24mm位置)。縮小なしのオリジナルサイズ画像です。

   jg20090823_01_L12_562R32.jpg jg20090823_02_L12_638R3.jpg jg20090823_03_L12_516R3.jpg jg20090823_04_L12_827R3.jpg

   jg20090823_05_L11_579R32.jpg jg20090823_06_L12_662R3.jpg jg20090823_07_L12703R3.jpg

   jg20090823_08_L12_762R3.jpg jg20090823_09_L12_758R32.jpg jg20090823_10_L12_522R3.jpg

「銀次の部屋」ファンの皆様、一緒に喜んで頂きたいです(^^)。
特に最初の数枚は、まるで昔使っていたC5の木星像のように、輪郭、模様ともにエッジがかっちりと明確な画像だと思います。
そして大赤班もない位相での木星像でもこんなに魅力的に写るとは.....。C8では精細感に欠くので、大赤斑のない位相の夜はあまり撮影していませんでした。
C5のシャープネスとC8の詳細叩き出しの両方がこの画像にはありますね。
銀次とC8の眼視での差を、画像でもはっきり示せた印象です。

木星像の左脇にある衛星が徐々に木星の裏側に回っていくのも、その衛星像がしっかりと輝度を持った点として写っているので、美しいです。それが木星の影に消えた後、今度は別の衛星の影が木星像の右側に落ちてきて、木星の自転とともにだんだんその影が中央に移動していますね。
時系列の早い(仰角が小さい)画像のほうが詳細が写っているのは不思議です。後になるほど、気温の低下などで、気流が荒れたということなんでしょうか。

今回は赤経微動の補正操作やオプションで付けて頂いた赤緯微動装置の動作について慣れていなかったので、追尾精度に任せて、写野から木星が外れてゆくまでに、取得できるだけのフレームを取得しました。そのため取得フレームは800フレーム程度で、詳細を叩き出すには若干不足気味です。今回、PCのHDD満杯と曇天の再到来での撮影終了後、コントローラ操作と動作の癖などに充分慣れることができ、狭い写野の中に木星をうまく留めて操ることができましたので、次回の撮影では必要充分なフレーム数を得られそうです。

今後の成果は期待せざるを得ません。雲間の不安定な気象状態で得た不充分なフレーム数のデータからの合成でこれですから。

解像感が良好な最初の4AVIデータをそれぞれ2データずつ1組にして、連結処理をしてみました。

       jg20090823_0102_L12_1202R3.jpg jg20090823_0304_L12_1413R3.jpg

それぞれ1202、1413フレーム合成となり、フレーム数としては必要充分に近くなりましたから、粒状性は上がりました。仕上げとしては美しくなり、観賞用にはこれらのほうが良いかもしれませんが、やはり時間経過による木星の自転のために、詳細が若干流れて不鮮明になっている感じもありますね。
やはり、次回、撮影時に連続データとして必要充分なフレーム数を取得できることに期待したいと思います。

さて、その顛末です。

WebCamによる惑星撮影では、対象が完全に止まる必要がないため、超高精度大型赤道儀でなくとも、この形式の簡易赤道儀台で充分使えるだろう、という考えはありました。
しかし、今までこの形式の赤道儀台でも、安価になった大型赤道儀ほどの価格(約20万円)はしたので、結局手が出なかったのでした。
ネット上でもあまり好例となる画像を拝見したことがありませんでしたので、トライしてみるには高価過ぎたのでした。

木工作の外観とシンプルな構造から、簡易赤道儀台に分類されるポンセマウントですが、実際は天文台の超大型望遠鏡を支え、駆動しているホースシュー型赤道儀の底辺だけを切り取った構造と言え、巨大な回転半径の扇の一部分のみを駆動することで、小型化したものです。
市販品の精度は分かりませんが、今回の機種に搭載のステッピングモータの精度・トルクは高精度赤道儀と同等のものです。超静音、高精度の追尾撮影へ期待は膨らみました。

当夜、天気予報は全国で大阪周辺だけ一日曇でしたが、それが外れて少し晴れ間がありました。
夕方から機材をスタンバイしてましたので、木星で撮影テストをしました。

今回は電源を単三電池から、以前、NexStar8iの安定駆動用に用意した安定化電源装置に替えてみました。

       20090823a.jpg

ギヤ機構や荷重によるトルク反発で発生するモーターからの逆電流に、安定化電源装置であれば、単三アルカリ電池より負けないだろうという狙いでした。
その効果あって、以下の諸問題はほぼ解消しました。追尾自体もスムーズで安定しています。

(a) 自動リワインド動作中の異音と停止 ⇒ 現象が消えた。
(b) 通常の追尾運転中にまれに連続して異音とガタが連続して発生
 ⇒ 何度か発生。写野のガタは感じない。コントローラ部で電源を瞬時にOFF/ONすることで回避できた。
(c) 赤緯微動装置が動いているかどうか分からない。異音もする。
 ⇒ 構造上、南中前後±15度の幅で効果が分かる程度。
   この夜は22時過ぎにはその有効幅に近づいたのか、異音はするものの自在にコントロールできた。

全ての問題に、実用上の目処がついたので、安堵とともに、満足に至りました。

前日のテストの際に、自作クランプを追加で搭載しても、肝心なところを滑りぬけて対象が留まらない状態を確認していました。

       20090823b.jpg

自作クランプだけを、力一杯締め上げても、耳軸が磨り減るだけで、だんだんユルくなってしまうのでしょう。なので、銀次架台側の耳軸バネ機構も改めて併用することにしました。こちらも部品取り付けやバネの装着方向などに誤解があって、余計に力をこめて設置しないといけなかったことが分かり、そのあたりを本来の形態に改めました。

       20090823c.jpg

耳軸バネをセットすると鏡筒と架台を分離できなくなるので、バネ装着はポンセマウントの上で行わねばなりません。装着時に無理な力がかかって、ポンセマウントの天板が動き、不慮の転倒事故に至っては大変です。天板の面積の都合で、銀次架台をポンセマウントに載せる前に、運搬用の固定ボルトは外さねばなりません。そのため、付属していた木製の楔をポンセマウントの上下板の間に挟み、耳軸バネはポンセマウントの可動方向に垂直になるよう、架台を回転させてから取り外しをするようにしました。

       20090823d.jpg

また銀次の架台の底板にあるゴム石突は3箇所。それらがポンセマウントの天板から外れないように設置する必要もあります。
今回、柔らかい磁石のベルトを主鏡側の鏡筒末端に巻きつけました。NexStar8i架台の「カックン」対策で昔、用意したものでしたが、ToUCamとカメラアダプタを接眼鏡につけた時のバランスウエイトとして使いました。

       20090823e.jpg

全ての作業を慎重に行う必要があります。作業に慣れて慢心が生まれたころに、転倒事故に至らないようにしないといけなさそうです。

       20090823f.jpg





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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/08/28(金) |
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  4. | コメント:0
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亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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