25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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大赤班の位相での銀次木星像。しかし雲が....。

この日は朝は強い雨、夕方までずっと厚い雲の下でした。
それでも夕方から銀次の鏡筒を温度順応させていたのは、当夜、木星がベランダから見える時間帯に、久々に大赤班が良い感じに見える好機だったからです。
20時過ぎになって、雲が切れて来ました。ポンセマウント、銀次架台をベランダに運び出し、設営しました。
木星が低空にある間は、赤緯微動装置はほとんど有効ではない(天板を上下する機構上、南中周辺で効き始めるので、東の空では微動移動角のタンジェント分しか効きません。つまり真東に鏡筒が向いていたら微動補正量はゼロになります。)ので、ファインダー合わせの後、そのファインダーを使ってToUCamの狭い写野に木星を導入するのは、今回も手間がかかりました。何せ超高倍率下なのに、鏡筒を手で押して、超粗動で対象を狭い写野に持っていく訳ですから。

苦労してようやく写野に木星を収め、日周運動側の微動駆動の操作可能を確認した上で、撮影に入りました。
その瞬間、木星は写野から消えました.....。それまでの1時間以上、全く無かった雲が急に木星のある空の半球に押し寄せて来ました。雲間に木星が隠れていく途中、および雲間から少し輝度が上がったところで、撮影をしてみましたが、雲間で調整した輝度設定と雲間から出てきた木星の輝度が全く違っていて、撮影のやり直しなどをしているうちに、また木星は雲に消えました。

結局、22時半ごろ、もう既にベランダの屋根による口径食が半分以上起こってしまっている仰角に木星が至ったところで、ようやく雲が消えました。その後、雲は出てきませんでした。ベランダから撮影できる1時間半程度の間だけ、木星は雲に隠れていた訳でした。

こういう夜の撤収は疲れますねー(^^;)。
いくつかのデータを処理しましたが、雲を通して撮影強行したデータのほとんどが絵になりませんでした。
雲の突入しかかった途中、および途中の雲間から木星が顔を出した時に撮った、まだましなのを2画像ほど公開します。
が、動画データ取得時の輝度が低すぎて、今回は折角1200フレーム程度のデータを得たにも関わらず、粒状性は悪いです。

       jg20098029_01_L12_1093R3.jpg jg20090829_05_L12_1148R33.jpg

それでも大赤班の存在が画像を引き立てますね。二本の縞も前回は上側(倒立像なので南側)の縞は直線的だったのですが、今回は二本とも複雑な折れ曲がりと濃淡分布を見ることができます。大赤班の右脇とその下(下側縞)にある暗班の濃淡はあまり普段、見られないほどのものですね。木星の自転で他の模様と一緒に動いてますから、処理のアヤなどでは無さそうです。彗星の衝突痕としてニュースに画像が掲載されていた位置は、もっと上端(南極あたり)でした。何か他の異変でも木星面に起こっているのでしょうか....。

しかし残念ながら、その詳細は地球の雲による散乱で、大幅に割り引いた結果となっている印象です。
1番目の画像については、同じデータからのWavelet処理(Linear[1:2])のマイルド処理結果、強調処理結果も順に並べてみます。
輝度が充分あって、全フレームの質が雲に損なわれていなければ、強調処理でも画像がそれほど汚くならずに詳細が検出できたのでしょうね。ちょっとその点が惜しまれます。

       jg20098029_01_L12_1093R31.jpg jg20098029_01_L12_1093R32.jpg

いつになったら「雲間からの悪条件にしては」とか「低空気流の悪条件下では」などと、言い訳めいた前提をつけての画像公開が無くなるのでしょう(^^;)。既に現状でも価格なりの写真鏡としての実用性は証明できているようなものですが、銀次の光学性能の高さを画像でも証明したいという長年の想いと期待が大きいために、却ってこの足踏み状態にはもどかしさを感じます。

しかし、もう今までの夢だった「うちの銀次で惑星の追尾撮影をいつかやってみたい」が、現実のことになっているのです。
そのことは、やはりとても幸せなことなのです。ポンセマウント製作者様のご好意により、安価で非常に優れた機材を製作・ご提供頂き、そのご支援でこの幸せは実現しました。不本意な足踏み状態に焦る余り、そのことへの感謝まで忘れてはバチが当たるというものです。
当夜は天気予報では曇でした。予報が少し外れて、大赤班の位相の木星像を2枚ほど得られた、まあそれで当夜は充分幸せだと言えましょう。「流石は銀次!」。この宣言はまあ近いうちに置いておきます(^^)。



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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/08/30(日) |
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  4. | コメント:19
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プロフィール

亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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