25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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ルーリン(鹿林)彗星をようやく。子持ち銀河M51のリベンジは?

この週末、金曜は帰宅後、ルーリン彗星をベランダから探そうとC8を出しました。ACを屋内から引かずに済むのでベランダ設営も家族の理解も得られ易いです。 が、肝心の空域だけ雲がどんどん集まって来て、光害もあってスピカさえファインダーでも見つからず、断念して撤収しました。
ベランダから見て目的の方角は大阪平野の光害のど真ん中に当たります。晴れていても空の透明度が高い夜でないと1等星の眼視確認も困難です。その状況下で拡散した4等級以下の光源を確認しようとする訳ですから、うまく行かないのは仕方がないことで、もう少し後の期日に土星の近くを通るような時を狙って、眼視確認はあきらめ画像上で確認しようかとも考えました。

土曜は夕方まで晴れた空には雲がやたらとありましたが、夜には完全に晴れました。天気予報は日曜の午後から下り坂とのことでしたから、彗星以外にもいろいろ試したく、屋上に上がりました。
彗星撮影はC8だと長焦点過ぎるように、ネット上の画像を見ると思えましたので、SIGMA18-200mmとスカイパトロールIIもC8一式と一緒に持って上がりました。普段、C8一式だけでも運搬は結構大変なのですが、スカイパトロールIIはC8を抱える腕に引っ掛けての、かなり危うい運搬でした。
落下事故でもあったら台無しです。そういうことはあまりやるものではない、と後で腰と背中に鈍痛を感じながら、思いました。

スカイパトロールII+EOS20D+SIGMA18-200mmの構成での撮影の甲斐あって、当夜は何とか存在程度だけですがルーリン彗星を画像に残しました。 ちょっとこれで安心しました。

当夜における彗星の場所は頭に入っていたのですが、それを追うための周辺の星が光害のために全く肉眼では見えません。そこでまず比較的広角端に近い焦点距離で撮影しました。液晶モニタで拡大再生して、位置を探ろうと思いましたが、全く無理でした。
当夜はスピカは何とか見えましたので、土星とスピカの間のおおよそ真ん中あたりをターゲットにして、焦点距離をいろいろ変えて撮影をしました。

まずはその広角端近くの焦点距離での画像。画像の上のほうの輝星が土星、下のほうにあるのがおとめ座スピカです。
さて、彗星はどこでしょう.....。

       20090221a

光害のカブリもあり、これでは全く分かりませんね。同じ画像の中央部を拡大して、レベル処理を行い階調を狭い範囲で切り詰めてみました。

       20090221b

どうやらこれらしいですね。尾が肉眼で見えるという報告もネット上ではありますが、光害のせいかよく分かりません。もう少し部分拡大と再処理をしてみました。

       20090221c

他の焦点距離で同じ構図で3枚撮ったものをコンポジットしてみました。「通常(33%sずつ)」「オーバレイ」「明るさの比較(明)」の3種類でレイヤー処理を行いましたが、いずれも似た結果となりました。この画像は「明るさの比較(明)」と「通常(33%sずつ)」のものです。

       20090221d 20090221d3

私の画像はドイツ式赤道儀を使いながらも、カメラと架台の間に自由雲台を入れていますので、画像の上が北とは限りません。というかむしろ天頂を向いているので、公開されている画像とは上下左右が90度違っているようです。ネット上で彗星の尾が写っている画像と比べますと、多くの画像は恐らく画像の上が北になっていて、尾は彗星の左(つまり東)に薄く伸びている印象です。
私の画像でいえば、東は画像の下になりますので、そう思って見ると、薄く下方に尾が見えるような、見えないような....。周囲の星と尾らしきものとの位置関係も、ネット上の画像と符合するようにも思えますが、如何でしょうか....。

子持ち銀河M51は今夜もハズレです。光害の影響も少ない空域ですが、どうしてもC8で検出ができません。何故なんでしょう....。
目標となる空域は光害の影響もそれほどなく、拡散光源とはいえ、8等級の天体の存在確認がそれほど難しいとは思えないのですが.....。
今回は早速取り寄せたファインダー用のマグニファイヤーでピントの追い込みは入念に行いました。ボディのファインダーだけでは0.8倍の像が、これを通せば2.0倍になるようで、ピント追い込みの実感はかなりありました。(今回はスカイパトロールIIの運搬・撮影もあったので、マスクを使ったピント操作は別の機会にしました。)

       20090221f

以前、スカイパトロールII+EOS20D+SIGMA18-200mmの構成(追記:記憶違いでした。光学系はミニボーグ45EDでしたね。)で存在をどうにか検出した画像を再掲します。今回はC8画像に併せて倒立像にした上で、若干縮小してみました。

       20081220_M51a2

45mm口径での撮影で存在を確認できているので、C8の集光力をもってすれば、眼視での確認も難しくないだろうと当初は楽観していたのですが、これで失敗も2度目になってしまいました。

今回、星図を頼りにC8のファインダーで、極力位置を確認して撮影した画像はこれです。全部で4枚撮りましたが、私が鏡筒先端遮蔽で露出開始終了するために、ちょっと立ち位置の重心を変えるだけで、きっとこの位、星像がブレてしまうのでしょう。当夜はそれほど風は吹いていませんでしたので、このブレの原因はそのようなことしか思い当たりません。ちょっと焦点距離が長すぎるのかもしれませんね。
どこを写しているのか、拡大率が違うので、前回との比較も困難です。

       20090221e

ときに画像の右下端の、いつもは見慣れない紫カブリは何なんでしょう。CMOS素子が電源装置か何か熱源の影響を受けたための「擬似露光」なのでしょうか.....。

ん?もしかして、これがM51??

もう少し画像の階調を強調してみます。

       20090221e2

んー.....これなんですかねえ....ちょっと自信はありませんが、何だか渦の中心構造のようなものが見えるような、見えないような....(彗星の尾に引き続き、またかよ^^;)。
もしそうなら、構図から外れて非常に惜しいところです。もしそうでないなら、この紫カブリの原因を調査しなければなりませんね。

ご覧になっている方々はどう見えますでしょうか.....。

そのうちEOS20Dのバッテリが弱くなって行き、何度かバッテリの抜き差しでごまかしつつ、撮影を続けました。....が、筒先遮蔽での露出開始終了操作をやっている時に、何気なくC8の筒先補正板を見たところ、大声を上げそうになるほどの異変に気づきました。

       20090221g

補正板が結露した上に、更にそれが凍結しているではありませんか......(^^;)。
空には雲1つないのに、望遠鏡先端が雪雲だらけ、みたいな状態な訳でした。
よくこんな状態で暗い輝星が写ったものです.....(呆)。

結露凍結をどうにか拭っての続行も考えましたが、最適なシリコーンクロス類の持ち合わせもなく、あたふたするうちに、EOS20Dのバッテリが完全に死に切ったため、屋上から撤収しました。

途中からの気温低下に、当夜はヒートテックシャツなども着込まず、油断したなあ、と思っていましたが、風もほとんどないので、そのまま頑張っていたのですが、まさか望遠鏡がこんなに死んだ状態になるとは、天文復帰後、もう6年近くになりますが、初めての経験です。

よく見ると補正板の裏側からも結露しているように見えます。ちょっとこの状態は通常考えられないほどの酷さですよね....。
スカイパトロールIIでの彗星撮影の間、C8を再度きちんと現場で温度順応させておけば、ここまでの事態にはならなかったのかもしれません。今振り返ってみると、当夜は鏡筒を上に向けたまま、アイエンド部のキャップも外さないまま、待機させていたのでした。
ベランダでの温度順応を終え、玄関まで室内を通過する間に、若干の温度上昇が鏡筒内外で起こり、その湿気が鏡筒の外に逃げることなく、温度差から鏡筒内上部(つまり補正板の裏側)にたまり、気温の急降下と共にこの事態に至ったのかもしれません。

いろいろ想定外の問題というものがまだまだあるものですね....。巻き付け式鏡筒フードはあるので、次回からはこんな目にあわないよう、それを持参して鏡筒前面への露の降下を防ぎ、また現場での再温度順応もきちんと実施することにします。


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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/02/22(日) |
  2. 天文・天体画像
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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プロフィール

亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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