25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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h・χ二重星団と子持ち銀河M51。

本ブログのタイトル画像修復のことやら、他にもいろいろな要件で手が回らず、撮影したまま処理もしなかった画像をようやく仕上げてみました。
2008/12/20(土)早朝の星野画像です。

カシオペア座とペルセウス座の間にある、NGC869-884(通称h・χ)二重星団です。メシエ天体カタログには含まれない星団なので、Mナンバーはありません。以前にも何度か撮影をしたことがある星団ですが、ミニボーグ45ED+EOS20D直焦点撮影では、今回が初めての撮影となりました。

天頂から北の空は、山側のマンションの光芒もあって、EOS20Dのファインダーで目的の星団を検出するのは、困難でした。
そこでおおよその位置を狙って、撮影してEOS20Dの小さい液晶モニタを拡大表示させる操作を繰り返し(2種類の眼鏡の付け替えも大変です)、ようやく位置を追い込んでいく訳です。
今回の撮影も、EOS20Dのリモートケーブルが暴走して、超高速連写状態が止まらない、など、なかなかスムーズに撮影に入れず、そのうちに明らかに液晶モニタで確認する星像の合焦感が悪くなってきました。
で、おおいぬ座シリウスなど、容易に合焦操作ができる恒星に構図を変える必要が出て、また目的の星団を探す試行錯誤が続きました。

結局、そうして得た画像は、風によるブレもあってか、1分の短時間露出にもかかわらず、若干星像の流れた、あまり上出来と言えない仕上がりとなりました。(ISO800撮影)

       20081220h・χ二重星団a

合焦状態が悪くなる前に、ふいに30秒露出くらいで勝手にシャッターが切れてしまった画像があり、こちらは露出不足で、派手さはないものの、合焦再調整後の追尾不良による星像の甘さもそれほどなく、少し周囲をトリミング拡大して仕上げてみました。

       20081220h・χ二重星団b

そのうちに、東からおおぐま座北斗七星があがってきました。ひしゃくの形状をした北斗七星の持ち手の先端にあたる星の近くに、子持ち銀河M51があり、当夜はそれを狙ってみたいと思っていたのでした。
M35やM42、M45など、銀河系内にある星雲、星団と違って、M51は銀河系1つに匹敵する、別の島宇宙です。
それが他のM天体など多くの銀河系の星々を前景にして、別の宇宙が透けて見えている訳です。
M31(アンドロメダ座大星雲)も同じです。他の銀河系内M天体とは、距離感や巨大さのスケールが全く違うのでした。

それが、大阪平野の爆裂光害と、超小口径屈折の1分追尾撮影で写るものでしょうか....。
目的のM51はEOS20Dのファインダーで位置は全く確認できませんので、おおよその位置を狙って、何コマか撮影をしているうちに、h・χ二重星団でのゴタゴタによるバッテリ消耗で、撮影終了となりました。

後処理をしてみますと、星図に示されたM51の位置に、何やらおぼろげに、それらしいものを検出できました。(画像の○印中)

       20081220_M51a

これは構図はノートリミングで、縦横幅をネット公開に合うように、サイズ縮小したものです。周囲の星がきちんと点像になっておらず、風による追尾撮影のブレがあることが分かります。1分以上の露出を続けても、ますます解像感は酷くなったでしょう。追尾にブレがあると、おぼろげな対象がますます不鮮明になってしまいます。

こちらはその部分拡大です。構図をトリミングして、ピクセル当倍で処理したものを、50%縮小しました。
ただこれでは、像が拡散してしまい、何が何やら良く分かりません。ちなみに右の矢印の上に、渦巻き宇宙本体、左の矢印の上に、付属する子の部分があります。

       20081220_M51a2

かろうじて写っていたもう1枚の画像と「乗算」「オーバレイ」「比較(暗)」の3種類でレイヤー合成(重ね焼き)してみました。

       20081220_M51b

       20081220_M51b2

       20081220_M51b3

3番目のが所謂「定番の処理」なのでしょうが、存外前者2種類も、良い感じです。
渦巻き宇宙を真正面から、またその左に子の部分を持っている構造が、不鮮明ながら分かりますでしょうか。45mmという極小口径の光学系と爆裂光害下でも、何とかM51を捉えることができました。
ただし鑑賞用には、かなり貧相です。そろそろC8とEOS20Dの直焦点撮影のことも考える必要が出てきた感じもします。

この撮影の後、後処理をしようと考えていましたら、本ブログのタイトル画像が表示されないことに気づき、そちらの対応の試行錯誤に追われることとなったのでした....。

さて、日程的に少し早めですが、今年の掲載はこれで最終と致します。

いろいろなゴタゴタが沢山あって、疲弊もしましたが、多くは自分にとって、大変学びにになることでした。
人との出会いは一見の良し悪しとは関係なしに、運命を伴って遭遇させられていると、最近深く思うようになりました。
表面的に見える人間関係の良し悪しと、実際に自分にどう作用、示唆を与えるかは、違うことも多いということを感じることがよくあります。逆に大変有難いことに、明らかに親近感をもって、精神的にも実務面においても、支援を下さる方々も急速に増えてきたことを実感しています。

今はまだゴタゴタの疲弊と発展途上の中に居ますが、そのように最近を総括すると、「今、既になかなか得がたい男冥利の位置に居る」と自分で思えなくもありません。そしてそういう総括ができない人は成功もしない、と信じています。

そのことを私に再認識させるために、この1年、特に秋からここまで、多くのことが起こるべくして起こったのでしょう。それらから多くの示唆を得て、2009年はもっと良い年にします。
より一層のご支援を宜しくお願いします。ありがとうございました。

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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/12/28(日) |
  2. 天文・天体画像
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  4. | コメント:8
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プロフィール

亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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