25cm口径反射望遠鏡「銀次の部屋」IV 兼 亀田 滋のHP:掲示板のコーナー3

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悪戦苦闘のM1、M37、M42、M45

先に速報を出しました、屋上での星雲星団撮影の追加です。

2006/03当時、よく掲示板に来て頂いていた、中学時代同窓の「拓さん」から頂いたまま、活躍の機会を設けていなかった、汎用EOSマウント(画像手前)がついに日の目を見るときが来ました。(拓さん。改めてありがとうございます。)

       20060321拓さんからの部材

それというのも、2006/03に星野撮影ができる環境としてスカイパトロールII一式を、ご常連様K&Rさんからご提供いただき(K&Rさん。改めてありがとうございます。)、当時保有のCoolpix5000では、長時間露出のノイズ性能が星野撮影に見合わないために、EOS20Dを購入したのでしたが、レンズ交換によってカメラボディ内に埃が侵入し、やがてCMOS撮像素子に付着することを避けたく、レンズ交換をしなくて済むように、28mmから320mm画角までをカバーできる超高精細11倍ズームSIGMA18-200mmを一緒に導入したのでした。

そのため、折角、拓さんから機材をご提供いただいたにもかかわらず、EOS20Dのレンズを外して望遠鏡群に接続する撮影を、私はこの2年以上、一度も試みずに来たのでした。

過去の経緯は 「銀次の部屋40」 (http://sigkam.hp.infoseek.co.jp/html/ginji_40.htm) を参照下さい。

今年のように火星が接近しない年は、木星シーズンが終わって、土星が好機を迎えるまで、期間が結構長いです。
月・惑星撮像派にとって、結構この時期、公開する「出し物」に困ります。
今の主たる趣味活動は、正直のところ、天文とは別の大きく険しい対象があるので、例年、あまり気にしませんでした。
しかし、環境をホームページ+掲示板の形式から事情あって、今のブログに引越ししてから、アクセス頻度が従来の1/5~1/10近くに落ちてしまいましたので、やっぱりちょっと気にしていると言いますか、もうちょっと頑張るかなあとか思ってしまいます(^^;)。

汎用マウントを介してミニボーグのパーツと組み合わせて、EOS20Dに直焦点接続したミニボーグ45ED(500mm画角望遠レンズ仕様)です。

       20081129ミニボーグ1

接続してちょっと困ったのは、ミニボーグ本体に付属する三脚取り付け台座が鏡筒の横側に出てしまうことでした。
下に出てくれないと、EOS20Dを縦アングルで常用することになってしまいます。
まあスカイパトロールIIとの接続には、自由雲台を介してのことになりますので、それで吸収できるかなあと、その時は思いましたが。

当夜、名古屋出張から帰宅して、夜空の雲行きを見てましたら、日付が変わってから、雲がなくなりましたので、いよいよその一式とスカイパトロールII一式を抱えて、屋上に上がりました。
結局、後掲の画像の通り、EOS20Dボディ本体についてある三脚穴を使ってスカイパトロールIIに取り付けました。
画角アングルの問題は解決しましたが、重量の前後バランスが悪く、振動に弱くなるため、EOS20Dのシャッター開放時のミラーショック(一眼レフ機構において、ファインダー側に光路を曲げる鏡が、撮像時に退避する跳ね上げ動作による振動)で星像が乱れてしまいました。

       20081129M42NG1

そのため、シャッター開放時には、ミニボーグの筒先を黒いコートの腕部分で遮光し、ミラーショックの振動が落ち着いてから筒先を開放することにしました。

先日、EOS20DにSIGMA18-200mmで淡く存在が確認できたM37を狙ってみました。 (画像は先日の再掲)

       20081122星野d

ぎょしゃ座の散開星団、M37です。速報で公開した原画像を再処理しました。

       20081129_M37b3

今回は星像が流れる周囲をトリミング(カット)して、横幅900pixelsに縮小したものです。なので相対的に最終拡大率は速報より上がっていますが、それでも星像は非常にシャープに写っていると思います。
屈折式望遠鏡に見られる色収差もほとんど無い点で、ミニボーグ45EDの凄い光学性能を実感できます。

他にも同じぎょしゃ座のM36、M38も狙いました。....が、奇妙にピントが外れ、何度か周囲の輝星でピントの再調整をしたものの、結局公開できる合焦感の原画像を得ることができませんでした。

この時点では原因が全く分からず困りましたが、薄雲が途中からんできたりして、機会は長く続かない印象でしたので、とにかく合焦操作を行い、構図を決めて撮影し、液晶モニタで強拡大して、合焦感を確認する作業を繰り返しました。
合焦操作には、遠くにピントが合う眼鏡で、1分から1分半の撮影直後にEOS20Dの液晶モニタを強拡大させて、合焦感を確認するときは老眼鏡に換えて、なかなか手間でした。そのうち気温が低いせいか、満充電しておいた筈のバッテリが数コマの撮影後に無反応となり、バッテリボックスから充電池を外して、状態をリセットして、また電源を入れる操作まで加わりました。

木曜の雨で屋上の足元はかなり濡れており、振動防止のためにあまり長く展開していない三脚足のために、合焦確認の操作のためにEOS20Dの液晶を覗き込むのもなかなか大変な作業でした。

が、時々何の前触れもなく、合焦のハズレは起こりました。

ご常連様、秀丸さんが先日コメント欄でお勧めして下さった(秀丸さん。いつもありがとうございます。)、ふたご座M35も狙っている対象近くにある筈だったのですが、軽装備出撃のうっかりで、星図を持って上がるのを忘れ、そのあたりを何度か狙いましたが、結局、検出には至りませんでした。
ファインダーで対象が見えれば良いのですが、光害もあり、撮影してからモニタで探すしかありませんので、合焦暴れの現象とあいまって、今回は諦めました。その途中、おうし座のM1(カニ星雲)の淡い存在を液晶モニタで確認しました。対象が小さいので、部分拡大も掲載します。

かつて恒星と恐らくそれを周回する惑星群があった1つの世界の爆発終焉の跡を見る訳です。そう思うと感慨深いものがありますね。

       20081129M1a

       20081129M1b

後で星図で確認しますと、M35は画像の上下左右で言うと、M1のもう少し左にあったようでした。

あとは肉眼でも確認できるM42(オリオン座大星雲)とM45(プレアデス星団、すばる)を撮影しました。
先日より迫力がありますね。M42の詳細構造と広がり、M45の輝星にからむ青い星間ガスもより明瞭です。

       20081129M42b2

       20081129M45b

M42もM1同様に、爆発終焉の跡と見れます。でもその中心には、新しい恒星がまた生成されてきているのが、小さい輝星の存在として確認できます。1つの世界の終焉は、また新たな世界の始まりでもあるのです。M45は、M42状態から時代が経過して、古い世界の名残のガスが、わずかに若い輝星の周囲に残っているだけになっていると見ることができます。

輪廻転生というのは、そのように恒星世界では普遍にあることです。大昔の人はそれをどうやって知り得て、人生にも当てはめようと最初に思い至ったのでしょうか....。

最後に屋上での撮影機材一式をF31fdで記念撮影しました。何せ初めての直焦点接続による星雲星団撮影でしたので。

その時にようやく合焦暴れの原因が分かりました。午前2時の屋上で、危うく「あっ」と声をあげるところでした。
この記念撮影の画像を見て、その原因が分かりますでしょうか(^^)?
冒頭の画像と比較して、何か違っているところはありませんでしょうか.......。

       20081129ミニボーグ2

答えはミニボーグ本体の三脚取り付け台座が、いつの間にか、ちゃんと下を向いている、というところです。
慌ててミニボーグ本体に手を添えましたら、ゆるゆるグラグラ状態でした。
室内からの急激な温度変化によるものでしょうか。汎用EOSマウントの内部にある調整ネジが緩んでしまっていたのです。(矢印の先。120度おきに三箇所ある全てのネジが緩んで、鏡筒がクルクル回る状態になってました。)

       20081129ミニボーグ3

マウントはEOS20Dにしっかり取り付いたままなのですが、その先からミニボーグ一式が抜け落ちて、脱落事故を起こすところでした。
合焦感に不可解な問題があるので、シリウスやリゲルなど輝星での入念な合焦調整の後、ミニボーグのヘリコイドリングなどに触らぬよう、つまりミニボーグには触れないで、スカイパトロールの微動調整ノブで構図を移動させていたので、その異変に最後まで気づけなかったのでした。
調整用の極小ドライバーは持って上がって来ていませんでした。そのうち何度リセットしてもEOS20Dのバッテリが無反応から復帰しなくなり、当夜の撮影は終了、撤収となりました。

自室に戻り、ネジを調整しましたので、再び一式は完全に緩みなく接続され、なおかつ、三脚取り付け台座の向きの問題も解決となりました。
そもそも汎用EOSマウントの内部調整ネジは、そのマウント接続の際に、絞りや合焦リングの目盛の向きがおかしい場合に調整できるためにあるのでしょうね。次回の撮影では、スカイパトロールIIとミニボーグ+EOS20Dの取り付けは、ミニボーグ本体の三脚取り付け台座を使えますので、振動対策も改善されるでしょう。

新しいことを始めると、とにかくいろいろ予想外の問題に直面しますね。特に私は何につけても、そういうことが大いにあります。
なので、次にまたその改善が楽しみになります。
月・惑星撮影が主体であることには変わりはありませんが、対象となるものが無い期間に、癒しが欲しいときには、軽量出撃で充分楽しめることを今回知りましたので、星野撮影の頻度もこれからは上がっていくと思います。
埃侵入問題の回避のためには、レンズ着脱は最小限にしたい気持ちは以前と変わりませんので、当面、EOS20Dからミニボーグ45EDを外すことはありません。そうなると当然、この状態で使える用途にどんどん使って行こうと思うのは、自然なことであります。



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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/11/30(日) |
  2. 天文・天体画像
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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プロフィール

亀田 滋

Author:亀田 滋
1996年にプロトタイプ公開で始まった「亀田 滋のホームページ」でご好評の「25cm口径反射望遠鏡『銀次』の部屋」(2008/10現在HP全体で12万5000超アクセス)と、掲示板のコーナー1、2(2008/10現在通算26万超アクセス)の続きはこちらで!

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