日中、山の上の我が家には、流れる風に夏の香りがしました。いい日差しと青空でした。
そのまま今夕は久々の晴天でした。このところ、なかなか週末と好天が合いませんでした。
明日からは天気予報はずっと雨がちとのことだったので、西の空に残っていた月をミニボーグ45ED+スカイパトロールII+E5000で撮影しました。
玄関廊下側は当然、人の往来があるので、銀次など大型機材は出せません。
軽量高性能のこの組合せで、即設営、即撮影、即撤収です(^^)。

拡大撮影は月の上半分(倒立像なので南半分)の画像が全部ピントが甘く使えませんでした。
なので3番目の拡大像は、2番目の画像の上半分を使っての「なんちゃって拡大撮影」です。
1番目の、この機材ならではの超遠景の月、見た感じに似ていて私は好きです。
即設営、即撮影、即撤収のために、アイピース(LV8-24Zoom+TeleView2倍バーロー)のズーム位置を変えてのピント出しをE5000の液晶面でのみ手早く行ったのが災いしましたかね。まあまた合焦問題が再現して解決できないようなら、もっと意識をしてみます。
まあこの規模の機材でのスチル1発撮り撮影では、まずまずの成果かなあ、と思いました。
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- 2009/06/28(日) |
- 天文・天体画像
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ついでに、その他雑多な食べ歩き情報を....。
この5月連休から最近まで自宅マンションの内装リフォームをしてました。ようやく落ち着き、外壁に面した北西の自室内壁の結露によるカビもなくなり、ベランダにはACを常設できるようになりました。
これからはベランダでの撮影にバッテリ切れはありません。
そのリフォーム初期の時期に、風呂の全面交換をした日に、最寄り駅(といっても山の下までバス要ですけど)、JR中山寺駅の近くにある天然温泉「名湯 宝乃湯」に1人、行って来ました。
http://www.meitou-takaranoyu.com/過去1度ここには行きましたが、今回もやはり、男風呂の中に沢山の妙齢の美人スタッフが清掃などで居られました。
脱衣所やトイレの中までも居られます。マッサージコーナーも同様です。
普通、年配の方とかだったりしませんか?「近所の若奥様」の中でも高いレベルな印象の方が平気で常に闊歩されているので、こっちが萎縮してしまいます。まあそれがお目当ての方はぜひ....。
ただ、客筋的にはお年寄りが凄く多いです。そっちのほうは遅く行けば、ましになる(お休みになるのですね)という情報も聞きました。お昼など想像もできません(しないほうがよさそう...。^^;)。
食堂施設は温泉に入らなくても利用できます。しかしその代わり、温泉と食堂の間を出たり入ったりはできないです。前回に行ったときに、ウインドウで見て気になっていた「天ぷら玄(くろ)うどん」を今回は頼んでみました。

でも出てきたのは....。

これ、全然箸つけてません。冷凍うどん1人分はあるのですが、サンプルとの落差にがっかりしました。うどんは冷凍の印象です。でもダシは関西人には上等で、うどんも「食物繊維強化」などとの説明がメニューにありました。
味はそこそこ悪くないですが、サンプルとの差があまりにも大きいので....。
サンプルに「器がことなる場合がございますのでご了承下さい」と大きく書いてありましたが、器の差の問題じゃないと思います(^^)。
ヨドバシ梅田8階の「豚道楽」。
http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000677563.htmlここに美味しい日本酒があります。
「吉野杉の樽酒」という銘柄です。

名古屋の「世界の山ちゃん」で消えてしまった「酒房子」無きあと、同じフルーティな路線では他に比較にならない逸品です。日本酒が苦手な人でも、きっと大丈夫ではないかと思います。
メニューでも探さないといけないくらい、目立ちませんが、ぜひ一度お試しを。
「とろける豚角煮 半熟玉子つき」など一押しメニューもなかなか良い感じの店です。
(私が誰か取り巻きと一緒に居るところに出くわされましたら、どうぞそっとしておいて下さいませ。^^)
数々の「うどん探検隊」の探検にもかかわらず、今のところ、梅田周辺で一番真っ当な讃岐うどんを食べさせてくれるのは、以前にも記事に書きました(左の検索フォームから検索可能です)、梅三小路の「めりけんや」です。

写真は「ぶっかけ(冷)」です。全てが奇をてらっていなくて、期待通り。
簡単なようで、これが一番難しいことかもしれませんね。
同じころにレポートしたJR新大阪駅在来線ホーム内の「杵屋」スタンド、なくなりました。通常店と同じ水準の手打ちうどんが安価で得られるのがよかったのに、残念です。
梅田太融寺の東急イン角曲がる「かすうどんとホルモン」の店「龍の巣」も覗いてみました。
http://r.gnavi.co.jp/k824200/http://www.ryu-nosu.co.jp/store/umeda.htmlなかなか予約が難しい盛況の店(ただし店の人の言^^)だそうです。
「かすうどん」というのは「大阪の食べ物」とのことですが、私は初めてみました。名前も初めてでした。
油かす、というホルモンがダシと具に使われているうどんとのことです。
最初なので「デビューコース」(3500円)とセットで「呑み放題」(2000円)をつけました。お店のサイトやタウン誌で値引きがあります。
期待して行きましたが、ホルモンは「特選ホルモン」という一品(マルチョウでしょうか)の油はおいしかったですが、ウルチとかハチノスとかは、よく分からなかったです(^^;)。

このコース、ホルモンばかりで焼肉は入ってなかったので、「堪能コース」(4500円)か、お好きなものを単品で頼まれるほうがよいかもしれません。
同時に出てくる「かすもつ鍋」も大量の野菜が見る見る鍋に収まって行き、コース全体のボリュームは凄いです。食べ切れなかったです。

最後に鍋にうどんかラーメンを入れて仕上がりです。「かすうどん」の店とのことで、うどんにしました。まあこれも冷凍うどんですね。勿論、常温に戻して出てきました。
油ギトギト、旨み200倍、みたいな世界をちょっと期待していましたが、あっさりとした鍋のダシだったので、案外普通のうどんのような印象でした。
途中やはり肉類(筋肉類?)が欲しくなり、メニューやサイト写真で魅力的だった「和牛とろユッケ」(1200円くらいしたかな)を頼みましたが、印象薄です。

無くてもよかったかな。やっぱり焼肉を頼むべきでした。でもこの店は味にサプライズがあったのでまた行くと思います。
(ここも、私が誰か取り巻きと一緒に居るところに出くわされましたら、どうぞそっとしておいて下さいませ。^^)
大阪京橋の「地鶏旬菜 炭屋中店」。
鶏がいろいろ絶品です。他にも鶏の絶品な店はありますが、ここもその1つです。
http://r.gnavi.co.jp/k054200/ 
これ、生です。わさび味で仕上がってます。梅しそ味のものもあります。
私の好物、「ぼんじり」も別名「三角」(関西ではこっちの呼び名が多い)で、出ています。

名古屋の飯場本店が懐かしい....。(愛想よかった可愛い店員さんにまた遭いたいなー。一泊出張が無くなったもので....。)
この店のは、尻尾の筋肉だけでなく、尻尾の骨までついて出てきます。勿論、骨は食べられませんが、本当に尻尾の筋肉なんだ、って部位の感じはよく分かります。
この店の名物、「伊勢地鶏もも肉炭火焼」....たまらんですよ。皮はパリパリ、肉に油が回って実に旨い....。

この店には「鍛高譚(たんたかたん)」があります。しそ焼酎です。職場の飲み会で教えてもらったのですが、これが実にすっきりおいしいです。

他の店でしそ焼酎はいろいろ試したことがありますが、これが群を抜いて絶品ですね。(職場のYさん、ありがとう。^^)
なんとこの店では400円です。他では550円くらいなので、ちょっと驚きです。
(ここも、私が誰か取り巻きと一緒に居るところに出くわされましたら、どうぞそっとしておいて下さいませ。^^)
新しい旨さを知ること、っていいですね。知らなかった以前の状態に戻れない、という意味では良質の芸術鑑賞にも匹敵します。
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- 2009/06/27(土) |
- 旅先などでの味わい
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なかなか週末と天候が合いません。今夕はどうでしょう。
で、またヨタ話を.....(^^;)。

写真は「あんかけスパゲッティ」です。
先日、仕事でお知り合いになった方と「名古屋で仕事されていたなら、名古屋メシは何食べました?」という話となりました。仕事されていたならメシの話、という流れが面白いですね。名古屋での勤務も長かった方のようで、いろいろ今まで堪能した内容を話しましたら「あんかけスパゲッティ、食べてませんか?そりゃあいけませんなあ。」とのことででした。「まず名古屋メシと言えばそれじゃないですか。」と。
初対面でそこまで言われる(笑)にも少々驚かされたものですが、そのお腹の割り方がとても小気味良く、まあその方がそうまでお勧めなら、とお勧めのお店で出張時のお昼にいただきました。
名古屋は伏見駅のオフィス街の中にある「TOMATO」さんです。チェーン店で有名な「イタリアンTOMATO」にちょっと屋号ロゴは似ていますが、違いますね。
お店に入ってメニューをみると、特に「あんかけスパゲティ」というメニューがある訳ではないようです。お店の人に聞きますと、メニュー全部が「あんかけスパゲティ」のようでした。「一番人気はどれ?」と聞いて「ジャーマン」(850円)を頼みました。
いざ食べようとすると、フォークしかありません。私はスプーンを併用しないとスパゲティをうまく食べることができません。
お店の人を呼ぼうとしましたが、なかなか反応してくれません。仕方なしに厨房のほうに出向き「スプーンをいただけませんか?」とお願いすると年配の女性スタッフが、ちょっとむっとした表情で「スプーンはうちでは出せないんです。」とのこと。
「ははあ、高級なスパゲティ屋、イタ飯屋と同じことを言う....。」と内心思いました。「本場イタリアでは、そんな食べ方をするのは幼児だけです、とか言いたいんだな。そんなことは私も知ってるがねえ。」とか思っていましたら「食べにくければ、箸を出しましょう。」とおっしゃります。んんん?じゃあ本場の食べ方じゃないのでスプーンを出せないという訳ではない?
そこで「あんかけのソースを最後に回収したいので、スプーンが欲しいんですよ。箸じゃあ難しいですよね。」と言いますと、少し間があってから「じゃあ、カレー用のスプーンを出します。」と....。
なんだスプーンあるんじゃん。しかも本場の食べ方と違うから出せないというなら箸を出さんよなあ...(^^;)。

長い期間、熟成された入念な想念あって、客にもそのポリシーに従うことを強要する、というなら、まだ味わいのうちなんですが、簡単に粉砕されてしまうようなこだわりのために、客が「大変申し訳ないんですが...」とお願いしていることを門前払いするものではない、と思います。みなさんは如何思われますでしょうかね(^^;)。
と、ツッコミどころ満載のやりとりを経て、ようやくありつきました。
麺は太く歯ごたえあり。玉葱とピーマンはちょうどよい火の通りでザクザク感あり。ソースはカレーライスのように横半分にかけられてある感じです。
「ジャーマン」はソーセージ入り、ということでしたか....。
とろみがついた分、ソースは薄味に感じます。が、トマトがふんだんに溶かし込んである感じがありました。特に中盛り、大盛りにはしませんでしたが、量もしっかりとあり、悪くはなかったです。
しかし「まず名古屋メシと言えばそれじゃないですか。」とか「食べてませんか?そりゃあいけませんなあ。」と初対面で(再び笑)言われるほどの味では無かったように思います。
まあ、また1つ名古屋メシの体験が増えました。手羽先唐揚げ、ひつまぶし、きしめん、天むす、あんトースト、味噌カツ(いずれも好物となりました)ほどインパクトは無かったですが、まあご当地にしかないと言えば、まあそんな感じはしますね。
店の看板と全景を。

看板がまた何を言いたいのか分からないようで何となくわかる微妙な絵が満載...(^^;)。
隣にうどん屋がありました。店構えも高級そうでしたが、入り口のメニューを見ると、普通のうどん屋の感じです。讃岐を謳っているものの、讃岐らしいメニューはありませんでしたので、まあトライはしないでしょう(^^;)。
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- 2009/06/27(土) |
- 旅先などでの味わい
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ホームページ本体を現在のURLに引越しせざるを得なかった事情(2008/12/12記事参照)からもう半年が経ちました。
この半年、ずっと「日曜写真家の部屋」のコンテンツの大半、「アニメーションと静止画の部屋」の動画が、うまく表示できていなかったようです。
お粗末でした(^^;)。
既に復旧しておりますので、宜しくお願いします。
他にも何か表示ができないコンテンツが見つかりましたら、コメント欄へのご一報をお願いします。
「日曜写真家の部屋」:
http://sigkam.web.fc2.com/hoops04/html/3.htm「アニメーションと静止画の部屋」:
http://sigkam.web.fc2.com/hoops04/html/2.htmホームページ本体:
http://sigkam.web.fc2.com/※2008/12/12記事をアクセスするには、ページ最下部の「次のページ」を順次めくって行くのは、かなりの手間ですね。
左下の「検索フォーム」に「2008/12/12」を入れても、うまくヒットしないようです。
「検索フォーム」の上に「月別アーカイブ」というのがあります。それの「2008/12」をクリックすると、その月の記事が(何故か一度にではなく)、1件ずつ表示されますので、ページ最下部の「次のページ」を辿って頂けますでしょうか。ちょっと不便ですよね。「検索フォーム」に「削除」など記事のキーワードが分かっていたら、すぐに検索できるのですが、キーワードの見当をつけていないと役に立ちませんしね。ブログデザインをそろそろ変えて見ましょうか....。
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- 2009/06/21(日) |
- 徒然
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先日、SIGMA DPに難を言いました私でしたが、デジタル版としての「オリンパスペン」復活のニュースに、「ああ。これこそが正解なんだ。」と思いました。
http://olympus-imaging.jp/pen/index.html新フォーサーズ規格CCD機は、パナソニックからも既に出ていました。しかし外見だけ「一眼レフ」。中身はプリズム・ミラー機構がない、いわゆる「ネオ一眼」(レンズ交換は可能)であるそれは、長年「プリズム・ミラー機構は、銀塩カメラがレンズとフィルムの位置関係をどうにも原理的に崩せず、ファインダーとフィルム面の視差をゼロにするための不可避の構造であっても、撮像した情報を電気的にどの方向にでも曲げたり折ったりできるデジカメには不可欠ではない。生産ライン温存(=高精度機種開発費用の低減には精度の担保という意味で有効ですが安易です)と、ユーザの奇妙な高級志向が妥協しあったデジカメ進化の妨げの象徴である。」と何度も言ってきた私でさえ、「これを一眼って言うの?」「これを一眼というなら、光学ファインダーが省略されたF31など今のコンデジも全部一眼じゃないか」「今までネオ一眼とか控えめに各メーカが言ってきたのに、一眼機構を作るカメラメーカ母体を持たないパナソニックがそれをやると、カメラ雑誌も文句言わず、他メーカのデジ1と比肩させるのは、またライカ・ファシズムかっ」などと、非常に辟易した気分を感じていたものでした。
要するに、その「他のメーカのデジ1に比肩させようとするデザイン」「パナソニックがそれをやればカメラ雑誌は文句言わないのは、またライカ・ファシズムか」のところが、非常に気に喰わなかったのでしょうね。
新「オリンパスペン」の画像を見たときに、そのことに気づきました。
私が小学生の頃、父親のお下がりで最初に使ったカメラは「オリンパスペンS」でした。1959年の初号機「ペン」の改良版で、当時6800円くらいのものでしたでしょうか。勿論、それを使って望遠鏡と組合せて月を撮ったりしましたが、やはり撮影時に像面が確認できる一眼レフが欲しくなり、中古を自分で買ったのが「オリンパスペンFV」(FTの露出計なしモデル)でした。
それを買うまで、何冊も穴が開くまで眺めた「オリンパスペンFT・FV」のパンフレットには、はっきり「一眼レフ特有の不恰好な三角屋根を取り去りました」と書いてあったのを記憶しています。
ペンタプリズムではなく、ポロプリズムを使った、光路折り曲げ回数が1つ多い曲芸的設計を超小型カメラの筐体に押し込み、それを実現していたのでした。
世に生まれた最初の一眼レフは、1948年の「Contax S」です。戦前には既にその原型、しかも市販品のそれよりもっと高級機構(M42スクリューマウントとして後世に広く残ったマウントではなく、現代と同じバヨネット式レンズマウントや縦走り金属幕速シャッターなど。市販品のSは横走りのゴム幕。)が備わったものが既に開発されていたとのことでした。その機構・形状があまりに斬新で、どのメーカもそれからずっとその形状設計を崩せずに居たのでした。
オリジナルが余りに斬新で完全だったから設計を変えられなかった、というのは、当時の各メーカ設計者達の怠慢でもある、という評論を読んだことがあります。その評論でも忘れられていた形でしたが、1963年の「オリンパスペンF」シリーズというのは、後にも先にも、そのオリジナルを崩そうとした唯一の試みだったと今から顧みることができます。新しく良いものを生み出そうとする、設計者の反骨を感じることができます。
当時、子供ながら、そしてそのような歴史を完全に知っていた訳ではありませんでしたが、「オリンパスペンF」には、反骨の魅力、他の凡百の機種にない唯一無二性というものは確実に感じさせられたものでした。
ハーフサイズカメラというものに欠点は感じませんでした。というのは月はそうでもありませんが、惑星を撮るときには、フィルム面を全部使うことはないのでした。それならフィルムを半コマ幅で巻き取りできるハーフサイズというものは、当時子供だった私には費用メリットのほうが大きかったのでした。シャッターもレンズシャッター機の真の怪物「Contax I」が規定したフィルム面直前を縦あるいは横に走行する幕型機構ではなく、超小型筐体に薄型ジュラルミンの扇が回転することで、シンプルな機構ながら精度を確保するという斬新設計もファインダー同様にあったのでした。
何が斬新かと言うと、幕速シャッターの物理機構上の最高速が例えば1/500秒だったとします。そこで1/1000秒の露出を実現するには、幕速シャッターの開口を半分にする(スリットのようにする)と、フィルム面から見た露出を半分にできるという機構上のメリットがあります。ところがその一方、その方式の場合、極めて早い被写体の場合、スリットの走行間の被写体の高速移動があった場合、結果的に被写体の像が変形したり歪んだりすることが原理的に避けられません。縦走り幕速シャッターの場合、フィルムの上部分と下部分で若干のタイムラグが出るからです。(横走りの場合、左と右で同様に出ます。)
ペンFシリーズの薄型ジュラルミンの扇シャッターは常に扇の開口角度は固定で、扇の回転速度だけでシャッター速度を制御します。機構が単純な上に必ずフィルム面が全開放される露出の仕方なので、そのような像の歪みは原理的に発生しない、とのことでした。
開口面積が小さいハーフサイズだったからこそできた離れ業でした。逆手にとった、というか。フルサイズで同じことをやると回転半径の確保でカメラ筐体は巨大化するでしょうね。
そのように、中古品ながら、持つ喜びというものがそれにはありました。独自機構の集大成のようなその製品のありように、カメラの未来のようなものも感じたものでした。今、顧みても「Contax I」「Contax S」に比肩するほどの独自なデバイスだった、と感じます。
それはフルサイズ一眼「オリンパスM(後のOM。ライカからケチがついたという話。唾棄すべきセコイ話です。)シリーズ」で小さいながら三角屋根が復活し「Contax S」形状への回帰が為されたとき、「今までのあの否定は何だったのか」と強く思わされることにもなりましたが....。
それがここに来て、復活したのでした。
「他のメーカのデジ1に比肩させようとするデザイン」の真逆を行く発想の結実として。
EPSON RD-1s やRICOH GXシリーズのような、「ライカ気分を味わうオモチャ機構満載」のものではなく、本当に、本来の設計の基本であるべき「機能と機構が結果として形成する外観の美」を持って、それは復活したのでした。
それが子供の時にその唯一無二性に惚れて愛用した「オリンパスペンF」の形状のままにそれが復活したことに、大きな感慨を禁じえません。
新フォーサーズCCDよりもSIGMA DPのFOVEONセンサーのほうが面積も大きく、方式も高級かもしれません。他社一眼用素子よりも若干小さめです。「だから駄目」ではないと思います。ハードウエア性能で基本性能のベーシックを担保することは重要ですが、それが全てではない、と先日書いた通りです。
クラシカルな外見も機能の具現の結果であり、ジジイどものオモチャではない、回顧趣味の道具でもない、さりとて過去を無視するのではなく、そこから新しいものを築こうとする、その心意気は高く評価されるべきでしょう。
「ペン代わりに使えるカメラ」。ペンシリーズの最初のコンセプトは確かこれでした。
ネーミングの由来もそこにあります。
ハーフサイズの特性から、フィルムのランニングコストが半分になることで、メモやスケッチなど、ペン代わりに使って欲しい、全員直立不動の記念撮影だけでなく、ということなんでしょう。
50年も先んじて、今のデジカメのありようを見抜いたかのような、その予見性が素晴らしいです。
これぞ、カメラメーカの眼力、面目ではないでしょうか。
ライカやツアイスを単なるブランドネームプレート一枚の価値に貶めたパナソニックやソニーには、到底持つことのできない視線である、と両社には悪いですが言い切ります。
EPSON RD-1s や ライカM8 などにデジカメの未来はないです。この新オリンパスペンこそ、今まで私が言ってきた「これからのデジカメの進化の方向」を具体化した最初のデジカメとして(SIGMA DPでは絶対に無いことは先日書いた通りです)、これからのデジカメの歴史と記憶に残るものとなるでしょう。「これこそが正解。そしてこれからの正統。」....そう感じさせられ、上記のような歴史を振り返るとき、感慨もひとしおです。
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- 2009/06/20(土) |
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